ピアノに心奪われた男のブログ

初めて触れたピアノがSTEINWAY → 一瞬で心奪われバイエルから始めた男のブログ

エラールでラヴェルとドビュッシーを聴いてきた

カワイ京都ショップの店長さんからご紹介いただいて、エラールで演奏されるピアノコンサートを鑑賞しに行ってきました。バッハ・ラヴェルドビュッシーの曲を聴くことができました。演奏者の深見まどかさんの演奏が素晴らしかったです・・・数十秒ほどでしたが、「ピアノから発せられている音と認識できない、なんだか訳がわからない異世界にいるような感覚」になるという不思議な経験ができました。インベンションで瀕死の私にとって、バッハの組曲を20分ほど表情豊かに弾きこなされるという神業(ど素人の耳でも完璧に聴きとれるほどの、主声とその他を弾き分けられる技術に感服)その後のラヴェルドビュッシーも、ピアニストご本人からの解説もあって(めちゃくちゃピアノがお好きということが伝わってきて、演奏と共に、お人柄が伝わってくる感じがしました。)とても味わい深く聴くことができました。

ピアノは「直接聴くことでしか、その音を味わうことができない」ものだと思います。スタインウェイを使用して録音したものを、500万ほどのオーディオシステムで視聴した経験がありますが、うちにある20万で購入したグランドピアノの奏でる音には到底及びませんでした。今回のエラール。現代のピアノにあるパワー感や、その余裕から生み出される繊細なppは感じられませんでしたが、現代のピアノにもひけをとらない美しい中音や金属弦の響きを味わうことができました。今回のような狭い空間であれは、現代のピアノと遜色ない音を奏でられるのだなと思いました。(ピアニストさんの技量がすごいからかもしれませんが・・・ppやffは私だとまず鳴らせないだろうなと思いました。)

現代のピアノがいかに高性能で、素人でもそこそこの音で演奏できるかがわかった、今回のエラール体験でした。