13歳とちょっと、愛犬アルテミスが逝きました。0.2%程度の確率になるようですが、我が祖父と同じ命日でした。しかも医学的に同じような最期を迎えるというおまけつき。家族全員に囲まれて息を引き取る状況も同じでした。そういえば、本日3月16日は祖父の死去から11日後に亡くなった、祖母の命日でした!満州で前妻と子供を虐殺され、偶然が重なり日本に帰ってきた祖父。おかげで私も息子二人も人生楽しめてますよーありがとー!!
覚悟はしていましたが、特に妻へのダメージは甚大で、数日寝込んでました。しかしながら、彼女アルテミスの余命が宣告されて以降に起こった(今もまだ、継続中です)出来事がバーナム効果を完全に除外して考察して、本当に凄いことばかりで・・・素粒子物理学や数学などになりますが、メタバースやパラレルワールド、超弦理論における9次元の存在など。これらのうち、いずれかが、いわゆる魂だとか意識だとか、そういう概念に関わっている可能性があるのではと思ってしまいます。まあ、これらの概念や理論自体が、まだ仮定段階ではあるのですが・・・あ、宗教二世っていう育ちなもので、宗教とかスピリチュアルというものは完全に排除して人生歩んでます。私の信じるものは自分自身の体験と妻からの助言、理系知識のみです、あしからず・・・でも、宗教を信仰されている方々は素敵だと思います。
アルテミス逝く・愛犬との実験が成功してしまい、ありえないことが起こる・妻、突如仙台へ帰郷・徹夜状態でピアノ選定
10日間でこれらが起こり、しかも仕事はそこそこのボリューム。朝10時に梅田第三ビルのカワイへ到着した私は、半分思考停止状態でした。では、メインのピアノ選定についてのお話。
3月23日午後~ 一般道5時間ドライブで兵庫県某所へ
3月24日深夜~ 会合を終えて高速で京都府南部の自宅へ
3月24日早朝~ シャワー浴びてコーヒー飲んで 梅田へ出発
3月24日10時~ ピアノ選定
以上のスケジュールとなっています。ロングドライブと徹夜で、ある意味キマッタ状態で選定に臨むこととなりました。
都会に行ったり、会合などの人がたくさん集まる場所に行くと、勝手にライフゲージが削られていく感があります。これは物心ついた時からかわりません。この感覚があるからこそ、人間世界の諸々を濃く味わえるという効果もありますが。田舎暮らしの私には、このたたずまいを眺めるだけでオシャレ&帰りたくなります。
いざ選定です。担当してくださってるカワイ京都ショップの店長さんが、私的に超絶癒しオーラの方なので居心地は最高です。両方を弾いてみると・・・
「全くの別物」
でした。両方ともにシゲルカワイSK-2と書いてあるし、何度見ても心身共に具合が悪くなる価格も両方同じ表記。でも、ド素人がはっきりわかるレベルで全くの別物です。(いわゆるタッチは、違いわかりませんでした。私レベルだからだと思いますが)では向かって右側をA、左側をBとして話を進めます。
A→全体的に音の厚みがある、落ち着きがある、音にムラがある、判断できない何かがある
B→とにかく明るい、クセがない、色々やってもそのまま表裏がない
これは困った・・・私は子犬のワルツくらいしかノーミスで弾けないレベルのクソど素人。小学生レベルの語彙力しかない人間が、文学部哲学科の大学生が読むような本を読んでる感じです。「文字は認識できる」けど「それをどう感じて判断していいかわからない」のです。ここで癒しの店長さんから、絶妙なタイミングで助け舟が。
「調律師からはAが落ち着いていてBが明るい、と聞いています」
うむ!おおまかな感じ方は間違っていないようだ!この助言によって少し自信がついたため、以降は「自分流に解釈」することで状況を打破しようと試みました。ピアノをピアノとするから小学生になってしまうのだ。ピアノを「これから共に生活するレディ」と考えれば、わかりやすいのではないか??(モテない俗物のおっさんが、ベタで考えつく下品な思考ですみません)そう、これはお見合いみたいなものなのだ!梅田の一等地でお見合いぱーてーでっせ、贅沢贅沢わっはっは!!
「お見合いっぽくしてみよー」
A→ミステリアスな雰囲気。顔を下に向けていて、表情がはっきり見えない。会話をすると、落ち着いた深みのある声で返答がある。ただ、とある質問にのみ、嫌な感じがする返答があったことが忘れられない。(2つの音だけ、耳がしんどくなる音がする)
B→初めまして の は から明るさ全開。ずっと笑顔でこっちを見ている。会話をすると、終始明るい話題ばかり。重めの話題を提供すると、明るさはそのままで静かに返答。
いやー、全くタイプが違う。個性はさておき、Aは付き合ってみないとわからないことがたくさんある感じ。Bは裏表が絶対と確信できるレベルでない感じ。Aには「この先、何かがあることを予感させるワクワク感」があるんですよね。それが善なのか悪なのか、幸なのか不幸なのかは別として。物質的(ピアノそのもの)にも判断がつかない感覚があって、例えば骨とう品屋さんで買った仏像を置いてたら・・・みたいなエピソードが起こりそうな雰囲気なんです。かたやBはほぼ全てがその場でわかってしまう感じ。Bのご両親に会ったとして「あー、やっぱりこんな感じだったかー」となって、会ったその日から一緒に酒飲んで爆笑できるみたいな。
コロナが来る前までの私なら、確実にAを選んでいたんですけどね。ファイナルアンサーではなく、ここでテレフォン→調律師さんを選択。国家資格1級&MPAのカンストハイスぺ。返答はシンプル「感じた素性はそのまま。こちらで調整しやすいのは〇〇であって、〇〇は困難ですよ」この調律師さんに絶対の信頼を置いているのは、あくまでピアノを物理的に説明してくださることなんですよね。個人の感想や感情を入れられると、無駄な情報が添加されるのでボケるんです。今あるピアノを30分でわけわからんほど凄い音に変えて去っていった神。
私の妻も、愛犬も、会った時から明るく裏表がゼロでした。妻で23年、愛犬は13年の付き合いですが、素性は変わらず実に明るく気持ち良い。人間の欲に汚れることなく、とにかくそのまま。妻の両親も、その両親も、義妹二人も全く同じ。裏表や腹黒さが微塵もなく、正々堂々そのままの生き方。
選定で色々なことを感じることができました。向かって左側のBが3月30日にやってきます。
ちなみに二台のピアノさん、品番が続きでした。癒しの店長さんいわく「結構レアケースです」とのことでした。2786013が我が家にやってきます。