ピアノに心奪われた男のブログ

初めて触れたピアノがSTEINWAY → 一瞬で心奪われバイエルから始めた男のブログ

ベレンス投入

楽譜がいきなり読めるようになったので、やりたかったけど諦めてた概念で練習しようと思いました。ほんとスプラトゥーンありがとう、任天堂ありがとう🎮数学で言うと「公式や数式の意味は理解できないから、ひたすら問題を解きまくって丸暗記」方式から「公式や数式の意味を理解して、応用していく」方式に。

楽譜が読めないので、単純地道なトレーニングはやってなかったんですよね。読む時間が膨大になるので、その時間に見合った成果が得られにくい。というか、そこに時間を使うと他に時間が回せない。

というわけで、以前から目をつけていたベレンス投入。インベンションで左手と脳のリンクがゴミということはわかっていたので、ゴリゴリにやってやります。ちなみにベレンスはドホナーニと違って、価格がリーズナブル♫

いきなり楽譜がわかるようになった。

どこにでもある鍼灸院の、普通の待合室。ここで奇跡が起こりました・・・

奇跡を起こした聖なるアイテム、スプラトゥーン3。

 

20年鍼灸院やってますが初となる「1日6人キャンセル」が発生。インフルとコロナの前に、お客様方が倒れられてしまうという悲しい事態に・・・というわけで全くやることがなくなってしまった私。ピアノを練習する気分でもなかったので、何か面白いことしたいなーと思い息子達とやりたいなーと思いつつ、ほぼほったらかしのスプラトゥーンをやってみることに。

ちなみにうちの待合室。災害発生時には1週間程度、プライバシーが完全に守られる空間で快適に滞在していただける(大人2名+子供1名を想定)各種設備・備蓄を整えた最強の待合室となっております。家族さんで来られた際、子供さんが高確率で持ってこられるゲーム機器に対応できる設備も完備しております。

色々と事を済ませて、寝る前に2時間ほどプレイ。就寝。

翌日、目が覚めた時(目を開ける前、意識だけが起きた状態)ぐるぐる目が回ってました。目を開けると景色は回ってないんですけど、目を閉じると船を降りた後みたいにふわふわぐるぐるって感じで・・・ゲーム酔いというのは知識としてありましたけど、これもその範疇でよいと思います。とにかく気持ち悪い。

その日は朝から仕事だったので、昼過ぎの空き時間にピアノを練習したのですが、ここで奇跡が。言葉では説明しにくいのですが、楽譜を見た瞬間「なんとなくわかった気がする」んです。ちなみに見てる楽譜はレッスン課題外、遊び半分で眺めてる英雄ポロネーズです。2年間地獄の感覚(納豆嫌いな人が、毎食納豆食べる感じ。パクチー嫌いの人が、大好きな食べ物に毎回パクチー振りかけられる感じ。)で楽譜を見るようにしてきたので、こんなに嫌じゃない感覚は初めてでした。

だからといって楽譜を見ながらスラスラ弾けるわけではないのですが、絶対音+鍵盤位置+指感覚 だけの世界に、間違いなく「楽譜」という要素が加わっている感があるんです。その後もこの感覚は消えていないため、どうやらスプラトゥーンが私の脳になんらかの変化をもたらしたようです。

色々やってみるもんですね。ちなみに不器用さとセンスのなさは変わっていないため、スプラトゥーンについては毎回戦犯状態です。あまりにも下手すぎて、味方から撃たれたり(^_^;)ボールドマーカーだったので超至近距離…ご迷惑おかけしますが、我がピアノ力向上のための贄となってくださいませ…

子供からやるのとは違う!と諦めた

年末に山道をランニングしていたら、落ち葉に隠れた穴に足を突っ込み靭帯断裂。左足だったのでピアノはセーフ(ソフトペダルなんて踏む技術ないです・・・)といっても痛みと腫れが尋常じゃなかったので、最近ようやく練習できるまでになりました・・・しがない個人事業主あるある、病院なんて行ってる時間はないので、このまま固めてしまいます。現場でやられた腰と合わさって、もう激しい運動は厳しいなあ。

さて、ピアノの話題に。

トラック降りて2年経過。楽譜を見て弾くを頑張ってきましたが、もう諦めます。初見能力と見ながらゆっくり弾く、これはできるようになった。でも、それ以上はどうやっても無理!「音が勝手に頭の中で鳴る→どの鍵盤をどう押せばその音が鳴るかがわかる→手が動く」 これを封じて「音符と手に覚えさせるのコンビ」でってのがどうやっても無理!!先生も他のピアノ好きさんも、なんで楽譜を認識しながら弾けるんだ!?2年頑張って無理なら、もういいや。子供の時からやってない、おっさんピアノ人には多いらしい。暗譜しないと弾けないって人が。

先生「まずは楽譜見て弾いてください♡」→ゴミ演奏
先生「じゃ、楽譜見ずに」→課題クリアレベルでの演奏
先生「別人ww( ´艸`)」

この流れも特例で認めてもらったので・・・
今日は空き時間たくさんなので、課題のチェルニーとインベンション、華麗なる円舞曲を練習します!円舞曲は1時間ほどで楽譜見ずに弾けるようになってるので、最初は楽譜見ながらの地獄練習、そのあとは楽譜さよならで弾きます!

楽譜を認識しながら弾ける人の脳を、1日借りてみたい!

エラールでラヴェルとドビュッシーを聴いてきた

カワイ京都ショップの店長さんからご紹介いただいて、エラールで演奏されるピアノコンサートを鑑賞しに行ってきました。バッハ・ラヴェルドビュッシーの曲を聴くことができました。演奏者の深見まどかさんの演奏が素晴らしかったです・・・数十秒ほどでしたが、「ピアノから発せられている音と認識できない、なんだか訳がわからない異世界にいるような感覚」になるという不思議な経験ができました。インベンションで瀕死の私にとって、バッハの組曲を20分ほど表情豊かに弾きこなされるという神業(ど素人の耳でも完璧に聴きとれるほどの、主声とその他を弾き分けられる技術に感服)その後のラヴェルドビュッシーも、ピアニストご本人からの解説もあって(めちゃくちゃピアノがお好きということが伝わってきて、演奏と共に、お人柄が伝わってくる感じがしました。)とても味わい深く聴くことができました。

ピアノは「直接聴くことでしか、その音を味わうことができない」ものだと思います。スタインウェイを使用して録音したものを、500万ほどのオーディオシステムで視聴した経験がありますが、うちにある20万で購入したグランドピアノの奏でる音には到底及びませんでした。今回のエラール。現代のピアノにあるパワー感や、その余裕から生み出される繊細なppは感じられませんでしたが、現代のピアノにもひけをとらない美しい中音や金属弦の響きを味わうことができました。今回のような狭い空間であれは、現代のピアノと遜色ない音を奏でられるのだなと思いました。(ピアニストさんの技量がすごいからかもしれませんが・・・ppやffは私だとまず鳴らせないだろうなと思いました。)

現代のピアノがいかに高性能で、素人でもそこそこの音で演奏できるかがわかった、今回のエラール体験でした。

 

亡き王女のためのパヴァーヌ

失語症に陥った晩年のラヴェル、作曲者本人が「この曲は美しい、誰の曲か?」とコメントした逸話が残る名曲。約100年前に生まれた曲ですが、140年後を生きている私にも美しく響いています。

ショパン 舟唄 が夢目標であるならば、この亡き王女のためのパヴァーヌは手が届く目標。しかし、今のインベンションを終えて、次のシンフォニアを学んでいかないと、まともに弾けないだろうと思っています。音を鳴らすだけなら、丸暗譜でどうにでもなりますが…何度聞いてもため息が出る美しさ。

ちなみに曲の解釈的に、辻井伸行さんの演奏が一番好きです。舟唄はおこがましくもツィマーマンと辻󠄀井さんのミックスを脳内で再生。

ピアノと人間の共存

コロナ出現以降、最も忙しかった…全く外に出られない日が数日続いたり、急患様のハシゴで出ずっぱりだったり…急激な温度変化は、人間にもピアノにも悪影響ですね。

ピアノの至適温湿度 人間の至適温湿度

両方を満たすというのは、なかなか難しい。うちは待合室にピアノがあるので、人間が快適に過ごせる温湿度を保つことが絶対条件。

1年がかりで春夏秋冬の温湿度管理方法(エアコンや除湿機、加湿器の設定データ収集)を確立して、常時室温23℃前後(夏季は24℃以上25℃以下)湿度50〜55%で保てるようになりました。来年3月にシゲルカワイが来るので、人もピアノも快適に過ごせる環境を。

カワイ竜洋工場を見学

来年3月に来るシゲルカワイが作られる、静岡県磐田市にあるカワイ竜洋工場。見学させてもらえると知って即予約。仕事終わってそのまま出発、深夜の一般道走行で高速代ケチるスタイルにて、まずは道の駅潮見坂まで。

日の出まで、しばし車中泊

遠州灘の日の出。何回見ても綺麗です。

しらす&生海苔丼で朝ごはん。
浜名バイパスをズバッと走って工場到着。

工場にはトラックでさんざん入りましたが、こんなに自然がたくさんで美しいところは初めてでした。

ハープシコードチェンバロ、クリスタルピアノなどなど、珍しい楽器の展示を眺めたあと、軽く説明を受けていざ工場内へ。

工場内は撮影禁止なので、写真で紹介できないのが残念ですが・・・ピアノそのものが好きという方で、カワイのグランドピアノを注文した方は(BOSTONの方も)ぜひ見学されることをおすすめします。

目の前で職人さんが黙々と仕事されてます。シゲルカワイの特定の行程なんかは、日本で数人しかいないレベルの職人さんが、特別室で作業されてたりします。

行って良かったです。