ピアノに心奪われた男のブログ

初めて触れたピアノがSTEINWAY → 一瞬で心奪われバイエルから始めた男のブログ

人間の世界に生まれて死ぬということ

先日、小学校6年生さん向けの授業に、講師として講義を行わせていただきました。私と私の息子二人の母校なのですが、もうすぐ新校舎に建て替わるとのことでした。30年以上前、世の中のことなど何も知らない私は、この廊下を毎日楽しく走っていたことを覚えています。

人間の命は、せいぜい100年といったところでしょうか。今後、科学の進化と共に変化する可能性はありますが・・・人間の世界は、これが基礎となって全てが構築されていますよね。ピアノにフォーカスすると、200年前のショパンさんに電話してお話しすることができないから、楽譜に記された記号を必死で読んで解釈するわけですし。

命というものが最高の価値を持つ と定義するとしたら、人間の世界は地獄を表現したようなものに・・・見ようと思えば見えるなーと思っています(ちなみに私は超楽観的(あほ)なので、悲観的な感情で生きてはいません。あくまで私情を排した客観視)というのも、どの単位から眺めても「少数の権力者が、他の大勢を支配・消費して幸福と安定を維持している」からです。各種組織・国家・社会的評価を伴う範疇に存在する芸術・・・

この形に、私は特に何の感情も持っていません。これが人間の世界ですから。人間の寿命が1000年程度、他殺は不可能とかであれば、全く形は変わっていたでしょうけどね。変えようという考えを持った存在が現れたとしても、まず今の形は変わらないでしょう。地球規模で急性な変動でも起きない限り🌎

そういう世界に生きている中、クラシックピアノの名曲は本当に素晴らしい。突き詰めて言えば空気の振動、個々人の脳内電気信号ですから、誰にも支配できません。誰でも楽しめるわけです。(法律で演奏等が禁止されたとしても、自分の脳内で再生できますし)著作権にも縛られてない。

人間が作った人間の匂いがする、人間が支配できない素敵な存在ですね。