ピアノに心奪われた男のブログ

初めて触れたピアノがSTEINWAY → 一瞬で心奪われバイエルから始めた男のブログ

全てが半音低く聴こえる世界線

小学生の頃、高熱が続いて何日も学校を休んだことがありました。ふとテレビを見ると、当時放送されていた「おぼっちゃまくん」が流れていました。ちょうどCMに入る前にチョロっと流れるやつ(何ていうのかな(^_^;))が流れたんですが

!!??

となりました。「♪〜クリクリ(おぼっちゃまくんの台詞)」全てが半音低いんです。ソードラソーミーレーミレドーラーソーソラドラドレソドが通常だったと記憶してるのですが、ソ♭ー…(以下全てに♭付き)で聞こえるんです。そしておぼっちゃまくんの声も♭…

2階から1階に降りる時の階段の音、これも全て♭が付いてる。猫のチョビちゃんの鳴き声も♭付き、家のインターホンのピンポーンも♭、風呂のドアの音(ノブ回してバッタンするスタイルのやつだった)これも♭。

さすがに精神的に辛さが出てきた頃に熱が下がって、学校に行くと。給食の前に流れる「わったっしーは石鹸♪」って歌、きっちり♭。土曜日の全員下校の時に鳴らされる鐘(なんか歴史ある鐘らしい)の音もラがラ♭。聞き慣れた音が全て半音低く聞こえるんです。電車が停車状態からスタートする音。これもはっきりと半音下がって聞こえてたのを覚えていますね。

いつの間にか戻っていましたが、なかなかにキツイ経験でした。その後遺症か、今でも記憶した音を出力するとき、最初の1音を半音低く出してしまいアッ…となることがあります。

おっさん素人ピアノには非常に邪魔になるゴミレベル絶対音感なのですが…思い出を引き出しから出すと、何よりも音が先に飛び出してくるということは。自分の根幹を構成する要素として、音に対する感覚はずいぶん大きなものとして存在するようです。